頭頸部扁平上皮癌の放射線療法における粘唾液および口腔乾燥に対する耳下腺管への照射線量の影響。

原題
Effect of dose to parotid ducts on Sticky Saliva and Xerostomia in radiotherapy of head and neck squamous cell carcinoma.
背景:頭頚部へん平上皮癌(HNSCC)では、放射線療法はしばしば粘ちょうな唾液と口腔乾燥(SSX)を引き起こす。本研究では、唾液腺下部構造、特に耳下腺管(PD)への放射線療法線量とSSXとの関係を検討した。

方法:(化学)放射線療法で治療した99人のHNSCC患者からのデータを、耳下腺(PG)とPDの線量体積ヒストグラム(DVH)指標に焦点を当てて分析した。SSXはCTCAE v.4.03を用いて種々の時点で等級付けした。

結果:急性SSXグレードは最も一般的にI(41.4%)およびII(21.2%)であった。SSXとの有意な関連は、リスクのあるPD計画臓器に対してのみ認められた(オッズ比1.84、p=0.03)。

結論:急性SSXとPD PRV用量との間に統計的に有意な関連が観察されたが、これらの知見を検証するためにはさらなる研究が必要である。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-024-02495-6
PMID: 39095864

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