15個以上の脳転移を有する患者に対する定位放射線手術の安全性と実行可能性。

原題
Safety and Feasibility of Stereotactic Radiosurgery for Patients with 15 or more Brain Metastases.
背景:15以上の脳転移(BM)を有する患者に対する標準治療は、有意な神経認知的影響にもかかわらず、全脳照射(WBRT)である。本研究は、定位放射線手術(SRS)で治療したこれらの患者の安全性、認知的転帰、及び生存を分析することを目的とした。

方法:2014〜2022年に15以上のBMに対してSRSで治療した患者を対象とした。認知アウトカムは、患者報告アウトカム測定情報システムスコアを用いて評価し、カプラン・マイヤー法を用いて生存分析を行った。

結果:118人の患者がSRSを受け、ほとんどが安定/改善した認知スコアを示した。以前に脳RTを受けていない患者は生存期間中央値がより長かった。12か月後の局所制御率は97.6%であった。

結論:この研究は、15以上のBMに対するSRSが安全であり、WBRTよりも認知を良好に維持し、同等の生存転帰を有することを支持しており、無作為化SRSおよび海馬回避WBRT治療のさらなる調査を示唆している。
Journal: Adv Radiat Oncol (CiteScore 2022: 4.5)
DOI: 10.1016/j.adro.2024.101509
PMID: 38799108

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