STELLAR:再発グレード3の星細胞腫患者を対象としたエフロルニチン+ロムスチン対ロムスチン単独の第III相無作為化非盲検試験。

原題
STELLAR: Phase III, Randomized, Open-Label Study of Eflornithine Plus Lomustine Versus Lomustine Alone in Patients With Recurrent Grade 3 Astrocytoma.
背景:STELLAR(NCT02796261)は、再発グレード3の星状細胞腫において、エフロルニチン+ロムスチン対ロムスチン単独を試験する第III相無作為化非盲検試験であった。

方法:放射線療法+テモゾロミド、KPS≧70の後6か月以上で最初の再発を示した343人の成人を1:1で無作為に割り付け、一次エンドポイントは全生存(OS)であった。

結果:集団全体ではOSの有益性は認められなかった(中央値23.4ヵ月対20.3ヵ月、HR 0.94)。事前に規定されたWHO CNS 5で定義されたIDH変異グレード3のサブセット(n=196)では、併用療法によりOS中央値(34.9ヵ月対23.5ヵ月、HR 0.64)およびPFS中央値(15.8ヵ月対7.2ヵ月、HR 0.57)が改善した。グレード3以上の骨髄抑制(42%対29%)および聴覚障害(24%対0%)。

結論:エフロルニチン+ロムスチンは、再発IDH変異体グレード3の星細胞腫においてPFSおよび全生存期間を有意に改善したが、グレード4の腫瘍では改善しなかった。毒性は予想されており、管理可能であった。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-25-01204
PMID: 41325560

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