放射線療法中の横隔膜および腹部臓器の運動:小児189人を対象とした包括的な多施設研究。

原題
Diaphragm and abdominal organ motion during radiotherapy: a comprehensive multicenter study in 189 children.
背景:本研究は、放射線療法を受けている小児癌患者における横隔膜および腹部臓器の位置の変動、ならびに横隔膜の動きを評価することを目的とした。本研究では、これらの変動と年齢および全身麻酔(GA)の使用との相関関係も調査した。
方法:本研究は、6施設の小児189人を対象とした。2段階レジストレーションを用いて、横隔膜、ひ臓、肝臓、および腎臓の位置変動を定量化した。右半横隔膜の分画内運動をコーンビーム計算機トモグラフィー(CBCT)スキャンを用いて評価した。GAを用いて治療した患者と用いない患者の間の年齢と運動の差との相関を分析した。
結果:群の平均位置変動は頭側-尾側方向で最大であった。左腎の平均位置は年齢と境界域の相関を示した。右片側横隔膜の分画内運動は、GAのない5.5歳未満の患者と比較して5.5歳以上の患者で大きかった。呼吸振幅は年齢とともに増加した。右片側横隔膜の位置変動は、GAで治療した5.5歳未満の患者で小さかった。
結論:分画間の位置変動は年齢に依存しなかったが、若年患者におけるGAの使用はより小さな誤差をもたらした。呼吸振幅は年齢とともに増加し、患者間の変動のために患者固有のマージンアプローチが必要となる場合がある。
(140語)
DOI: 10.1186/s13014-023-02307-3
Journal: Radiat Oncol
URL: https://doi.org/10.1186/s13014-023-02307-3
PMID: 37443017
Open Access

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