タキサン誘発性神経障害の予防における手の冷却と圧迫の有効性:POLAR無作為化臨床試験。

原題
Efficacy of Hand Cooling and Compression in Preventing Taxane-Induced Neuropathy: The POLAR Randomized Clinical Trial.
背景:化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)は、効果的な予防戦略を欠いているタキサンベースの治療の一般的な副作用である。

方法:National Center for Tumor Diseasesで実施されたPOLAR試験では、122名の乳癌患者を無作為に割り付け、CIPN率を評価するために、タキセンによる化学療法中に手による冷却または圧迫のいずれかを行った。

結果:解析した患者101名のうち、いずれの介入もグレード2以上のCIPNを有意に低下させた:冷却(29%対50%)および圧迫(24%対38%)であり、P値はそれぞれ.002および.008であった。CIPNは有意な治療中止につながった。

結論:本研究は、手の冷却と圧迫が、タキサン系抗癌剤を受けている乳癌患者における高度CIPNの予防に有効であることを確認した。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2025.0001
PMID: 40048176

コメント

タイトルとURLをコピーしました