原題
Fruquintinib versus placebo in patients with refractory metastatic colorectal cancer (FRESCO-2): an international, multicentre, randomised, double-blind, phase 3 study.
この論文では、以前の治療に失敗した進行結腸直腸癌患者を対象に、血管内皮成長因子受容体(VEGFR)の経口阻害薬であるfruquintinibの有効性と安全を評価しました。国際第3相試験では、患者691人をfruquintinib投与群またはプラセボ投与群に無作為に割り付けました。主要評価項目は全生存期間、副次的評価項目は安全と生活の質でした。その結果、fruquintinibはプラセボと比較して全生存期間を有意に改善しました。有害事象はfruquintinib人群で多くみられましたが、管理可能でした。これらの知見は、fruquintinibが治療抵抗性転移性結腸直腸癌患者に対する全身療法の選択肢として考慮できることを示唆しています。生活の質データのさらなる解析が進行中です。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(23)00772-9
PMID: 37331369
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