頭頸部リンパ上皮腫様癌の臨床的特徴、予後因子、および治療法:中国南部の実世界での研究。

背景:本研究は頭頚部リンパ上皮腫様癌(HNLELC)の臨床特性、予後因子、及び最適治療戦略を評価することを目的とした。
方法:研究者らは、2001年~2021年に根治目的で治療された、新たに診断されたHNLELC患者288名のデータをレトロスペクティブに検討した。
結果:患者のうち、30.2%が手術のみを受け、14.9%が同時化学療法を伴うまたは伴わない根治的放射線療法を受け、54.9%が手術後に術後放射線療法(SRT)を受けた。Epstein-Barrウイルスにコードされた低分子RNAが患者の94.8%で検出された。頸部リンパ節浸潤は患者の52.8%で認められた。3年全生存率、無病生存率、および局所領域無再発生存率は良好であった。手術のみでは、SRTと比較して局所および領域の無再発生存率が有意に低かった。根治的放射線療法とSRTの3年生存率は同程度であった。多変量解析では、Epstein-Barrウイルスの状態が全生存の独立した良好な予後因子であることが示された。
結論:HNLELCはEpstein-Barrウイルス感染と頚部リンパ節浸潤に関連している。根治的放射線療法は、手術を受けることができない、または受けたくない患者に対して、手術に代わる有効な選択肢となり得る。
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109814
Journal: Radiother Oncol
URL: https://doi.org/10.1016/j.radonc.2023.109814
PMID: 37480992

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