手術不能なHCCの治療における肝動脈化学塞栓療法(TACE)後の外照射療法とTACE単独との比較:無作為化第III相試験。

原題
External-beam radiotherapy after transarterial chemoembolization (TACE) versus TACE alone for treatment of inoperable HCC: A randomized phase III trial.
背景:肝細胞癌(HCC)患者における肝動脈化学塞栓療法(TACE)単独とTACEと外照射療法(EBRT)の併用の結果を比較することを目的とした。

方法:2017年から2022年まで、74人のHCC患者をTACE(39人の患者)またはTACE+EBRT(35人の患者)に無作為に割り付け、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)、局所腫瘍制御(LC)、および毒性を評価した。

結果:登録が遅れたため、試験は早期に終了した。LC中央値はTACE+EBRT群の方が有意に長かった(未達成対13.1ヵ月、P<0.001)。PFS中央値はTACE+EBRT群の方が高かった(15.4ヵ月対11.6ヵ月、P=0.072)。OSは同程度であった(36.8ヵ月対47.1ヵ月、P=0.654)。 結論:TACE+EBRTは局所制御を改善し、毒性を増加させることなく生存転帰をわずかに改善する可能性があり、限局型肝内HCCに対する標準治療となる可能性がある。 Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11) DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.09.021
PMID: 39299550

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