原題
Atezolizumab Combined With Bevacizumab and Platinum-Based Therapy for Platinum-Sensitive Ovarian Cancer: Placebo-Controlled Randomized Phase III ATALANTE/ENGOT-ov29 Trial.
背景:ベバシズマブを併用したプラチナ製剤ベースのダブレットは、プラチナ製剤フリーインターバル(PFI)>6か月後の再発卵巣がん(OC)に一般的に使用されている。本研究では、標準治療にアテゾリズマブ(免疫療法)を追加した場合の有効性を検討する。
方法:このプラセボ対照二重盲検第III相試験では、ベバシズマブおよび2剤併用化学療法に加えて、アテゾリズマブまたはプラセボを最長24ヵ月間投与する群に患者を無作為に割り付けた。主要エンドポイントは無増悪生存期間(PFS)であった。
結果:追跡期間中央値3年後、全体集団およびPD-L 1陽性サブグループのいずれにおいても、アテゾリズマブ群とプラセボ群の間でPFSに有意差は認められなかった。全生存期間の結果はこの時点では未熟であった。有害事象はアテゾリズマブ群でより多くみられた。
結論:本研究はPFSの主要目的を達成しなかった。晩期再発OCの免疫学的状況を理解するには、さらなる研究が必要である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.00529
PMID: 37643382
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