原題
Trastuzumab deruxtecan in patients with HER2-positive advanced colorectal cancer (DESTINY-CRC02): primary results from a multicentre, randomised, phase 2 trial.
背景:Trastuzumab deruxtecanは、治療抵抗性のHER 2陽性転移性結腸直腸癌に有効であることが示されており、RAS変異を有する患者または以前の抗HER 2療法を受けた患者に対して用量を最適化する必要がある。
方法:53施設で実施された第2相試験であるDESTINY-CRC02試験では、患者を21日ごとに5.4 mg/kgまたは6.4 mg/kgのトラスツズマブ・デルクステックを投与する群にランダムに割り付けた。
結果:登録された122人の患者のうち、確認された客観的奏効率は5.4 mg/kg群で37.8%、6.4 mg/kg群で27.5%であった。有害事象はよくみられ、グレード3以上は5.4 mg/kg群の41%で観察された。
結論:トラスツズマブ5.4 mg/kgは、強力な抗腫瘍活性と許容可能な安全性プロファイルを示し、前治療を受けたHER 2陽性転移性結腸直腸癌患者に推奨される。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00380-2
PMID: 39116902
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