原題
Blinatumomab for MRD-Negative Acute Lymphoblastic Leukemia in Adults.
背景:B細胞前駆体急性リンパ芽球性白血病(BCP-ALL)の高齢者は、化学療法後にMRD陰性の完全寛解を達成したにもかかわらず、再発を経験する可能性がある。本研究では、MRD陰性寛解患者におけるブリナツモマブの有効性を検討する。
方法:第3相試験では、MRD陰性のBCP-ALLを有する30~70歳の患者を、ブリナツモマブ+地固め化学療法または化学療法単独のいずれかを受ける群に無作為に割り付けた。主要エンドポイントは全生存期間であった。
結果:488人の患者において、ブリナツモマブ群は3年全生存率(85%対68%)および無再発生存率(80%対64%)の有意な改善を示した。
結論:Blinatumomabは地固め療法と併用するとMRD陰性のBCP-ALLの成人患者の生存期間を延長したが、神経精神病学的事象は増加した。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2312948
PMID: 39047240
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