多発性骨髄腫に対するイサツキシマブ、ボルテゾミブ、レナリドミド、およびデキサメタゾン。

原題
Isatuximab, Bortezomib, Lenalidomide, and Dexamethasone for Multiple Myeloma.
背景:多発性骨髄腫に対する望ましい第一選択治療であるVRdレジメンにイサツキシマブを追加した場合の疾患進行または死亡率に対する効果は、移植に適格でない患者では不明である。

方法:国際第3相試験では、移植に不適格であり、イサツキシマブ+VRdまたはVRd単独のいずれかを受けた、新たに診断された多発性骨髄腫患者の転帰を比較した。無増悪生存期間が主要な尺度であった。

結果:中央値で59.7ヵ月のフォローアップ期間中、60ヵ月時点で無増悪生存率を示した患者の割合は、isatuximab-VRd群では63.2%であったのに対し、VRd群では45.2%であった。安全性に関する新たな懸念は認められなかった。

結論:Isatuximab-VRdは,移植に不適格な新しく診断された多発性骨髄腫患者の初期治療としてVRdより有効であった。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2400712
PMID: 38832972

コメント

タイトルとURLをコピーしました