高リスクB型ALLの小児における神経認知的転帰に対するプロポフォール曝露の影響:小児腫瘍学グループ研究。

原題
Impact of Propofol Exposure on Neurocognitive Outcomes in Children With High-Risk B ALL: A Children’s Oncology Group Study.
背景:本研究では,急性リンパ芽球性白血病(ALL)の小児における神経認知的転帰に対する麻酔,特にプロポフォールへの累積曝露の影響を検討した。

方法:より大規模な第III相試験の一部である本研究では、プロポフォール曝露の用量および頻度、および人口統計学的変数などの因子を考慮して、6~12歳の小児における治療中および治療後の神経認知機能を評価した。

結果:144人の小児のうち、ほとんどがプロポフォールに曝露され、平均累積用量は112.3 mg/kgであった。1年後、神経認知障害は有意に高かった。プロポフォール曝露10 mg/kgごとに、反応時間/処理速度の0.05標準スコアの低下が生じた。

結論:プロポフォールへの過剰な曝露は神経認知障害と関連しており、ALLの小児を治療する際にはその使用を最小限に抑える必要があることを示唆している。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01989
PMID: 38603641

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