切除不可能な肝細胞がんを対象としたtremelimumabとdurvalumabの第III相HIMALAYA試験から得られた4年全生存率の最新情報。

原題
Four-year overall survival update from the phase III HIMALAYA study of tremelimumab plus durvalumab in unresectable hepatocellular carcinoma.
背景:HIMALAYA試験において,STRIDEはソラフェニブと比較して切除不可能な肝細胞癌(uHCC)患者の全生存期間を改善したが,durvalumabは全生存期間に関してソラフェニブと同等であった。

方法:uHCC患者は、STRIDE、durvalumab、またはソラフェニブのいずれかを受け、生存および有害事象をモニターした。長期の患者特性およびその後の治療を分析した。

結果:STRIDEは36か月と48か月でソラフェニブより優れた生存率を示した。STRIDEの長期生存者の半数以上はその後の抗がん治療を受けていなかった。durvalumabはソラフェニブと同等の全生存期間を維持し、晩期の安全上の問題はなかった。

結論:uHCCを対象とした第III相試験における最長の追跡調査により、STRIDEのソラフェニブに対する長期OSの有益性および忍容可能な安全性プロファイルが検証され、世界的に多様な有効性が支持された。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2024.02.005
PMID: 38382875
Open Access

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