原題
Abandonment of Routine Radiotherapy for Nonlocally Advanced Rectal Cancer and Oncological Outcomes.
背景:この研究では、2014年以降のオランダにおける治療方針の変化に対処するために、非局所進行直腸癌に対するネオアジュバント放射線療法の使用の減少と癌関連転帰および全生存期間との関連を調査する。
方法:多施設全国横断コホート研究では、2011年に4年間の追跡調査で治療されたオランダの直腸癌患者と、同様に2016年に治療された患者を分析した。含まれたすべての患者は、cT1-3N0-1M0直腸癌および脅威のない直腸間膜筋膜を有していた。
結果:2011年と2016年のコホートでは、術前補助放射線療法の割合はそれぞれ87%と37%であり、4年局所再発率はほぼ同じであった。しかし、4年全生存率は2016年のコホートで有意に高かった。
結論:本研究は、放射線療法の使用を50%減少させても、がん関連のアウトカムは損なわれなかったことを示唆している。臨床病期分類および手術を最適化することで、安全な治療の脱強化が可能になった可能性がある。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.5444
PMID: 38127337
コメント