未治療の転移性膵管腺がん患者におけるNALIRIFOXとナブパクリタキセルおよびゲムシタビンの比較(NAPOLI 3):無作為化非盲検第3相試験。

原題
NALIRIFOX versus nab-paclitaxel and gemcitabine in treatment-naive patients with metastatic pancreatic ductal adenocarcinoma (NAPOLI 3): a randomised, open-label, phase 3 trial.
背景:本研究では、治療選択肢が限られている致死的な癌である転移性膵管腺がんに対する第一選択療法として、NALIRIFOXと他の治療法の安全と有効性を比較した。
方法:この無作為化国際共同第3相試験では、患者をNALIRIFOXまたはナブパクリタキセルとゲムシタビンのいずれかを投与する群に割り付けた。主要評価項目は全生存率とした。
結果:770人の患者が割り付けられ、結果から、全生存期間中央値はNALIRIFOX群(11.1ヶ月)の方が他の群(9.2ヶ月)よりも高かったことが示された。しかし、高レベルの有害事象は両群で発生した。
結論:NALIRIFOXは全生存率が改善されたことから、mPDACの第一選択治療の参照レジメンとなり得ることが示唆された。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(23)01366-1
PMID: 37708904
Open Access

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