局所進行すい癌の生存率を高めるための治療戦略としての陽子線治療:後ろ向き研究。

原題
Proton radiotherapy as a treatment strategy to increase survival in locally advanced pancreatic cancer in the body and tail: a retrospective study.
背景:体と尾の局所進行すい癌(LAPC)に対する陽子線治療の長期成績と予後因子はよく理解されていない。本研究は、体と尾にLAPCを有する患者の大きなグループにおける陽子線治療後の予後因子を同定することを目的とした。
方法:2009年から2021年の間にLAPCに対して陽子線治療を受けた200人の患者の医療記録をレビューした。長期生存に寄与する予後因子を同定した。
結果:1年および2年全生存率はそれぞれ69.6%および35.4%であった。全生存期間中央値は18.4ヵ月であった。全生存期間の予後因子には、上腸間膜動脈浸潤、糖鎖抗原19-9値の上昇、前膵周囲浸潤、および不完全な同時化学療法が含まれた。無遠隔転移生存率は、予後因子を有する患者の方が不良であった。
結論:陽子線治療はLAPCに対する効果的な集学的治療法である可能性がある。特定の予後因子を有する患者は、遠隔転移のために全生存率が低かった。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-023-02301-9
PMID: 37553705
Open Access

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