原題
A Geospatial Analysis of Disparities in Access to Oncofertility Services.
背景:妊孕性温存(FP)は癌治療の重要な部分であるが、FPセンターへのアクセスは限られている可能性がある。本研究の目的は、米国におけるFPセンターの分布を調査し、アクセスのない地域を特定し、州レベルのFP指令がアクセスに及ぼす影響を評価することであった。
方法:この研究では、人口ベースの地理空間分析と、2018年の疾病管理予防センター不妊治療クリニックの成功率レポートのデータを使用した。FPセンターへの移動時間を決定するために、アイソクロンマップが作成された。2020年の米国国勢調査の郡レベルのデータを用いて、リスクのある生殖年齢の女性を特定した。
結果:456の不妊治療クリニックのうち、18.9%が腫瘍不妊治療センターとしての基準を満たしていなかった。生殖可能年齢の女性の約5.70%は、腫瘍不妊治療センターへの地理的アクセスを欠いている。FPを義務付けている州は、義務付けていない州と比較してアクセス率が高かった。地理的格差は、マウンテンウェストとウェスト北中部地域で最も顕著であった。
結論:多くの生殖可能年齢の女性は、癌不妊治療センターへの地理的アクセスを欠いており、戦略的拡大の必要性を強調し、包括的な癌ケアへの障壁に対処する必要がある。州レベルのFP指令は、アクセスを改善するようである。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.2780
PMID: 37561485
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