原題
Liver Late Effects in Childhood Cancer Survivors Treated With Radiation Therapy: A PENTEC Comprehensive Review.
背景:本論文では、肝臓への放射線療法(RT)を受けた小児における肝毒性に関する文献を包括的にレビューする。本研究の目的は、肝臓に対するRT線量制約の設定に役立ち、毒性の予測を改善するモデルを開発することである。
方法:小児患者における肝毒性に関する関連データを同定するために系統的文献検索を行った。治療および転帰データを収集し、正常組織合併症確率(NTCP)モデルを作成するために使用した。全肝照射と部分肝照射の両方を考慮した。
結果:検索により、小児患者における肝類洞閉塞症候群(SOS)および肝不全に関連する2103件の調査が特定された。全肝RT後のSOSリスクを計算するモデルが開発された。RTの用量および非アルキル化化学療法の実施が有意な因子であった。右側腹部RTで治療された患者は、左側腹部RTを受けた患者と比較してSOSの発生率が高かった。
結論:本研究は、全肝RT後の肝SOSのリスクを推定するためのNTCPモデルを提供する。部分肝照射に関するデータはモデルを開発するには不十分であった。SOSのリスクは、10 Gy未満の全肝線量を受けた小児患者では6%以下と推定された。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.06.002
PMID: 37480885
Open Access
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