甲状腺乳頭癌のAJCC分類の遺伝子改変:国際多施設後ろ向きコホート研究。

原題
Genetic modification of the AJCC classification of papillary thyroid cancer: an international, multicentre, retrospective cohort study.
背景:甲状腺乳頭がん(PTC)のAJCC病期分類は臨床的に基づいており、不完全である。この研究では、腫瘍のBRAFおよびTERTプロモーター(TERTp)変異状態を追加することで、死亡リスクの層別化が改善されるかどうかを検証した。

方法:15施設(1979-2023)からの4,746人の外科的に治療されたPTC患者の後ろ向き多施設コホート。BRAFおよびTERTp変異を腫瘍DNAでアッセイし、AJCC第7版および第8版と比較した解析のためにプールした。主要評価項目はPTC特異的死亡率であった。

結果:BRAF+TERTpの同時突然変異は、ほとんどのAJCC7EおよびAJCC8Eステージで死亡率を有意に増加させ、TERTp単独ではステージIVの死亡率を増加させた。

結論:BRAFおよびTERTpの状態を組み込むことにより、PTC死亡リスクに対するAJCC病期分類の精度が改善される。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(25)00399-7
PMID: 41038186

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