原題
Graft-versus-Host Disease Prophylaxis with Cyclophosphamide and Cyclosporin.
背景:適合血縁ドナーからの骨髄破壊的同種末梢血幹細胞移植(SCT)は、高リスク血液癌に対する標準治療であり、GVHD予防には通常、カルシニューリン阻害薬および代謝拮抗薬を使用する。移植後のシクロホスファミドはGVHDリスクを低下させる可能性があるが、この状況における有効性は不明である。
方法:SCTを受けた成人を、移植後のシクロホスファミド-シクロスポリン(実験的)またはシクロスポリン-メトトレキサート(標準)予防を受ける群に無作為に割り付け、GVHDフリー、無再発生存を主要エンドポイントとした。
結果:実験的予防は、標準(6.4ヶ月)と比較して、GVHDのない無再発生存(中央値26.2ヶ月)を有意に改善し、急性GVHD発生率を低下させた。
結論:カルシニューリン阻害薬を併用した移植後シクロホスファミドは、適合血縁ドナーからのSCT後のGVHD予防において優れたアウトカムを提供する。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2503189
PMID: 40513032
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