少数転移性腎細胞癌における体幹部定位放射線治療の前向き研究。

原題
A Prospective Study of Stereotactic Body Radiotherapy in Oligometastatic Renal Cell Carcinoma.
背景:少数転移性腎細胞がん(RCC)に対する定位放射線治療(SBRT)を用いた転移指向療法は、無増悪生存期間を延長し、全身療法を延期する可能性がある。この研究は、前向き試験からの長期追跡結果を提示している。

方法:1〜5個の少数転移性RCC病変を有する患者をパイロット研究に登録し、SBRT(50 Gyを5分割)を受けた。一次エンドポイントにはグレード4以上の有害事象が含まれ、二次エンドポイントには局所再発、遠隔進行、および無増悪生存期間(PFS)が含まれた。

結果:4.8年の追跡期間中央値にわたって治療された15人の患者は、重篤な晩期副作用を示さず、2年PFSは46%であった。局所失敗率と遠隔進行率はそれぞれ低かった。

結論:SBRTは、少数転移性RCCにおける有望な局所制御および最小限の重度の毒性を示し、全身療法を遅らせ、局所介入を繰り返す選択された患者に利益をもたらす可能性を示唆している。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2025.05.059
PMID: 40451439

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