電離性放射線皮膚障害におけるヒストン変異体H2A.Jの免疫調節作用。

原題
Immunomodulatory effects of histone variant H2A.J in ionizing radiation dermatitis.
H2A.Jノックアウトマウスをモデルとして,放射線皮膚障害におけるヒストン変異体H2A.Jの関与を検討した。
方法:野生型およびノックアウトマウスを電離放射線に曝露し、皮膚反応を調べた。これには、DNA損傷、増殖マーカー、トランスクリプトーム、および遺伝子発現の分析が含まれた。
結果:結果は、野生型と比較して、ノックアウトマウスでは炎症反応および放射線誘発老化が増加し、毛包幹細胞が特異的に損傷されていることを示している。トランスクリプトーム解析により、照射されたノックアウト皮膚における老化関連シグネチャーの増幅が明らかになった。
結論:H2A.J発現の欠如は老化誘導と炎症反応を増加させ、放射線皮膚障害におけるケラチノサイトの免疫機能の調節に中心的に関与していると結論した。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.09.022
PMID: 37758068

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