DNA依存性プロテインキナーゼ阻害薬Peposertibは、前立腺癌および腎細胞癌の前臨床モデルにおける(177)Luベースの放射免疫療法の有効性を増強する。

原題
DNA-Dependent Protein Kinase Inhibitor Peposertib Enhances Efficacy of (177)Lu-Based Radioimmunotherapy in Preclinical Models of Prostate and Renal Cell Carcinoma.
背景:DNA損傷応答を標的とする新しい放射線増感剤は、抗癌治療を強化するために開発されてきた。PeposertibはDNA依存性プロテインキナーゼを阻害し、DNA二本鎖切断修復を阻害する。

方法:腫よう標的β-放射線に対してLu-DOTA-ギレンツキシマブまたはLu-DOTA-ロソパタマブを用いて、腎細胞癌(RCC)および前立腺癌の前臨床モデルにおいて、放射免疫療法単独またはペポレチブとの併用を検討した。

結果:Peposertibは、Lu-DOTA-ギレンツキシマブと併用した場合に抗腫瘍効果を増強し、RCCモデルにおいて100%の完全奏効を達成した。同様の結果が前立腺癌でも認められ、DNA二本鎖切断の増加が観察された。

結論:PeposertibとLuベースの放射免疫療法の併用は忍容性が高く、相乗効果を示し、癌治療における用量の低減を可能にする可能性がある。
Journal: J Nucl Med (CiteScore 2022: 12.9)
DOI: 10.2967/jnumed.124.268695
PMID: 39884775

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