残存HER 2陽性乳癌におけるトラスツズマブエムタンシンによる生存。

原題
Survival with Trastuzumab Emtansine in Residual HER2-Positive Breast Cancer.
背景:HER 2陽性の早期乳癌を有し、術前補助療法後に残存病変を有する患者は、高い再発リスクに直面する。KATHERINE試験の一次解析では、トラスツズマブ単独投与と比較して、トラスツズマブエムタンシン(T-DM1)による術後補助療法により、このリスクが有意に低下することが示された。

方法:この第3相試験では、タキサンベースの化学療法およびトラスツズマブの後に残存疾患を有する患者を、T-DM1またはトラスツズマブを14サイクル投与する群にランダムに割り付け、浸潤性疾患のない生存率および全生存率について報告した。

結果:8.4年間の追跡調査で、T-DM1はトラスツズマブと比較して、浸潤性疾患のない生存率(80.8%対67.1%)および全生存率(89.1%対84.4%)を改善した。

結論:T-DM1は、この患者集団の生存転帰を有意に改善する。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2406070
PMID: 39813643

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