食道扁平上皮癌患者におけるドセタキセル+シスプラチンと5-フルオロウラシル+シスプラチンによる根治的同時化学放射線療法:第II相ランダム化比較試験の長期追跡結果。

原題
Definitive concurrent chemoradiotherapy with docetaxel plus cisplatin versus 5-fluorouracil plus cisplatin in patients with esophageal squamous cell carcinoma: long-term follow-up results of a phase II randomized controlled trial.
背景:本研究では,手術に適さない食道扁平上皮癌を有する患者に対する放射線療法に加えて,DP(ドセタキセルとシスプラチン)とPF(シスプラチンと5-FU)の2種類の化学療法剤の有効性を検討した。
方法:中山大学癌センターからの合計86人のステージII-IVA患者を2群に分け、PFまたはDPレジメンのいずれかで治療した。
結果:5年生存率は両群間で同等であり,晩期心毒性は患者の15.1%に認められた。さらに,サルベージ療法は一部の患者で延命効果を示した。
結論:DPを使用してもPFを上回る有意な利点は見出されず、それによってPFを標準レジメンとして維持し、サルベージ治療から有益な結果を得、晩期心肺毒性を考慮した。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-023-02339-9
PMID: 37700348
Open Access

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