B細胞リンパ腫における人工多能性幹細胞由来のCD 19特異的キメラ抗原受容体ナチュラルキラー細胞:第1相、ヒト初の試験。

原題
Induced pluripotent stem-cell-derived CD19-directed chimeric antigen receptor natural killer cells in B-cell lymphoma: a phase 1, first-in-human trial.
背景:FT596は、CD19 CARおよびCD16 Fc受容体を有するB細胞リンパ腫を標的としたiPSC由来のCAR NK細胞療法であり、抗腫瘍効果を高めるように設計されている。本研究の目的は、第2相試験の推奨用量(RP2D)を決定し、FT596単独投与およびリツキシマブとの併用投与の安全性を評価することであった。

方法:第1相試験では、再発/難治性B細胞リンパ腫の86人の患者が、単剤療法またはリツキシマブとの併用のいずれかとして、コンディショニング化学療法後にFT596を投与された。

結果:最大耐量には達しなかった。有害事象には軽度のサイトカイン放出症候群が含まれ、神経毒性は観察されなかった。

結論:FT596は忍容性が高く、持続的な反応を誘導したことから、がん治療のための有望で利用しやすいプラットフォームを提供することが示唆された。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(24)02462-0
PMID: 39798981

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