RAS/BRAF野生型、HER 2陽性、転移性大腸がん患者におけるトラスツズマブ+ペルツズマブとセツキシマブ+イリノテカンの比較(S1613):ランダム化第II相試験。

原題
Trastuzumab Plus Pertuzumab Versus Cetuximab Plus Irinotecan in Patients With RAS/BRAF Wild-Type, HER2-Positive, Metastatic Colorectal Cancer (S1613): A Randomized Phase II Trial.
背景:本研究では、HER2を過剰発現する野生型転移性結腸直腸癌(mCRC)患者を対象に、二重HER2阻害(トラスツズマブ+ペルツズマブ)と標準的な抗EGFR療法(セツキシマブ+イリノテカン)の有効性を検討した。

方法:無作為化第II相試験では、54人のHER 2陽性mCRC患者をTPまたはCETIRIに割り付けた。無増悪生存期間(PFS)が主要評価項目であり、副次評価項目には客観的奏効率および安全性が含まれた。

結果:PFS中央値は同程度であった(TPで4.7ヵ月、CETIRIで3.7ヵ月)。TPは遺伝子コピー数に基づいて有意な有効性を示し、客観的奏効率は34.6%であり、重度の有害事象は少なかった。

結論:TPは、特にHER2増幅が高い患者において、HER2陽性mCRCに対する有望で安全な選択肢である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-24-01710
PMID: 39761503

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