原題
Predictive biomarkers of radiotherapy- related dermatitis, xerostomia, mucositis and dysphagia in head and neck cancer: A systematic review.
背景:頭頚部癌に対する放射線療法は極めて重要であるが、かなりの毒性を引き起こす可能性がある。従来の予測因子は限られており、毒性評価を改善するためのバイオマーカーの探索が促されている。このレビューは文献を要約し、将来の研究方向を知らせることを目的としている。
方法:2人の査読者が、皮膚炎や嚥下障害などのエンドポイントに焦点を当てて、EMBASEおよびPubMed(2010-2023)の研究を分析した。PRISMAおよびCOSMOS-Eガイドラインに従って、Rを用いて統計解析を実施し、修正QUIPS質問票を用いてバイアスを評価した。
結果:2,550件の抄録のうち、主に進行腫瘍を有する男性患者を対象とした69件の研究が含まれていた。データの質は一貫していなかったが、主にDNA修復に関連するSNPである10の重要なバイオマーカーが同定された。
結論:潜在的なバイオマーカーが指摘されている一方で、データの質が低く、変数が欠落していることから、臨床使用のための所見の信頼性を高めるために、標準化された報告、検証、および共同研究の必要性が強調されている。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110689
PMID: 39706342
Open Access
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