小児の標準リスクB細胞急性リンパ芽球性白血病におけるブリナツモマブ。

原題
Blinatumomab in Standard-Risk B-Cell Acute Lymphoblastic Leukemia in Children.
背景:B細胞急性リンパ芽球性白血病(B細胞ALL)は最も一般的な小児癌であり、再発は重大な死亡リスクをもたらす。本研究では、新たに診断された標準リスクのB細胞ALLにおいて、化学療法と併用したブリナツモマブの有効性を評価する。

方法:第3相試験では、新たにB細胞ALLと診断された小児を、化学療法単独群または化学療法と2サイクルのブリナツモマブ併用群のいずれかに無作為に割り付けた。主要評価項目は無病生存率であった。

結果:1440人の患者を分析したところ、3年無病生存率はブリナツモマブ群で96.0%であったのに対し、化学療法単独群では87.9%であった(P<0.001)。ブリナツモマブを投与された患者では、全体的な非致死的感染率が高かった。 結論:ブリナツモマブの追加は、小児の標準リスクB細胞ALLにおける無病生存率を有意に向上させる。 Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4) DOI: 10.1056/NEJMoa2411680
PMID: 39651791

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