原題
Short-term and long-term oncological outcomes of chemoradiotherapy for rectal cancer patients with or without oxaliplatin: a propensity score-matched retrospective analysis.
背景:ネオアジュバント化学放射線療法(nCRT)は局所進行直腸癌(LARC)の標準治療であるが、フルオロピリミジンベースのレジメンにオキサリプラチンを追加した場合の有効性は不明である。
方法:本研究では、2008~2019年に治療を受けたLARC患者290人のデータを解析し、CAVEOX(カペシタビン+オキサリプラチン)を投与された29人とカペシタビンを投与された293人を比較した。傾向スコアマッチングを用いて治療アウトカム変数を調整し、カプラン・マイヤーおよびログランク検定により生存アウトカムを評価した。
結果:マッチング後、CAVEOXは病理学的完全奏効(pCR)率を有意に改善したが(OR 4.38、p<0.001)、無病生存率または全生存率に有意な影響を及ぼさなかった(p=0.500およびp=0.449)。
結論:オキサリプラチンを追加するとpCR率は上昇したが、長期生存アウトカムは改善しなかった。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-024-02562-y
PMID: 39627803
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