原題
HERTHENA-Lung01, a Phase II Trial of Patritumab Deruxtecan (HER3-DXd) in Epidermal Growth Factor Receptor-Mutated Non-Small-Cell Lung Cancer After Epidermal Growth Factor Receptor Tyrosine Kinase Inhibitor Therapy and Platinum-Based Chemotherapy.
背景:本研究は、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)療法およびプラチナ製剤ベースの化学療法(PBC)を受けたことのあるEGFR変異非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象に、抗体-薬物複合体であるHER3-DXdの有効性および安全性を評価することを目的とした。
方法:患者はHER3-DXdを3週間に1回静脈内投与された。主要エンドポイントは、盲検化された独立した中央審査(BICR)によって評価された確認された客観的奏効率(ORR)であった。
結果:本研究には、HER3-DXdを投与された患者225人が登録された。確認されたORRは29.8%であり、奏効期間中央値は6.4ヵ月であった。無増悪生存期間中央値は5.5ヵ月、全生存期間中央値は11.9ヵ月であった。有効性は、治療前の様々な腫瘍HER3レベルおよびEGFR TKI耐性の機序にわたって観察された。安全性プロファイルは管理可能であり、これまでの観察と一致していた。
結論:HER3-DXdは、以前にEGFR TKI療法およびPBCで進行したEGFR変異NSCLC患者において、持続的な反応を伴う臨床的に意味のある有効性を示した。この患者集団におけるHER3-DXdをさらに評価するための第III相試験が進行中である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01476
PMID: 37689979
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