中枢神経系原発リンパ腫患者における地固め療法と大脳萎縮症。

原題
Consolidation Regimen and Cerebral Atrophy in Patients with Primary Central Nervous System Lymphoma.
背景:原発性中枢神経系リンパ腫(PCNSL)におけるメトトレキセート後の強化治療に関連した神経毒性は、特に低線量全脳照射(RD-WBRT)と自家造血細胞移植(AHCT)に関してはよく理解されていない。

方法:本研究では、メトトレキサート投与後に完全奏効を達成した2000~2020年に治療されたPCNSL患者を分析した。ベースラインおよびフォローアップのMRIは、心室容積の変化を通じて大脳萎縮症について評価された。

結果:患者139名において、年間心室容積変化率は健常対照者よりも有意に高かったが、萎縮率に影響を及ぼす特異的な強化戦略はなかった。

結論:PCNSL患者では強化療法後に大脳萎縮症の加速が観察されたが、神経毒性は治療戦略間で差がなく、RD-WBRTの長期安全が許容可能であることを示した。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.11.088
PMID: 39615656

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