原題
Ibrutinib in Early-Stage Chronic Lymphocytic Leukemia: The Randomized, Placebo-Controlled, Double-Blind, Phase III CLL12 Trial.
背景:CLL12試験では、早期の慢性リンパ性白血病(CLL)におけるイブルチニブとプラセボの有効性を調査しており、従来の経過観察戦略に挑戦している。
方法:このランダム化第III相試験では、363人の無症状で未治療のBinetステージAのCLL患者がイブルチニブ(n=182)またはプラセボ(n=181)を受けるように割り当てられ、152人の低リスク患者は治療なしでモニターされた。本研究では、無イベント生存期間、無増悪生存期間、全生存期間、および安全性を評価した。
結果:イブルチニブは症候性疾患への進行を有意に遅延させたが(p<.001)、生存優位性は認められなかった(p=.562)。5年生存率は全群で高く、CLL関連の死亡は最小限であった。
結論:イブルチニブは疾患の進行を効果的に遅らせるが、生存利益はもたらさない。したがって、経過観察が依然として標準的なアプローチである。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.24.00975
PMID: 39602678
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