脳副腎白質ジストロフィーに対する遺伝子療法後の血液癌。

原題
Hematologic Cancer after Gene Therapy for Cerebral Adrenoleukodystrophy.
背景:Elivaldogene autotemcel(eli-cel)遺伝子療法は脳副腎白質ジストロフィーの治療に有望であるが、その発癌リスクは不明である。
方法:第2-3相試験(ALD-102およびALD-104)および進行中の研究(LTF-304)において、eli-celで治療された患者からの血液および骨髄サンプルにおける組み込み部位、遺伝的因子、フローサイトメトリー、および形態を分析した。
結果:血液癌は67例中7例に発生し、種々の型の骨髄異形成症候群(MDS)と急性骨髄性白血病(AML)が検出された。遺伝子解析により、癌遺伝子のベクター挿入と体細胞変異が明らかになった。
結論:患者のサブグループは、クローンベクターの挿入および体細胞遺伝子の変化に関連して、イーライセル後に血液癌を発症した。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2405541
PMID: 39383458

コメント

タイトルとURLをコピーしました