原題
Impact of Adjuvant Chemotherapy on Resected Intraductal Papillary Mucinous Neoplasm-Derived Pancreatic Cancer: Results From an International Multicenter Study.
背景:IPMN由来PDACに対する補助療法の有効性は不明であり、主に膵臓上皮内腫瘍由来PDACに対して確立された方法に依存している。本研究では、IPMN由来PDACにおける補助化学療法の役割について検討する。
方法:2005〜2018年の国際多施設後ろ向き研究は1,031人の患者を対象とした。Cox回帰および生存分析(Kaplan-Meier)は、全生存(OS)を評価した。ロジスティック回帰により、化学療法の投与に影響を与える要因が特定された。
結果:結節性疾患およびCA19-9の上昇は、OSの悪化と相関していた。CA19-9が上昇したリンパ節転移陽性患者は、化学療法後に有意なOSの改善を経験した。逆に、リンパ節転移陰性患者では有益性は認められなかった。
結論:多くの患者は誤った治療を受けている可能性があり、標的補助化学療法はCA19-9が上昇したリンパ節陽性症例に有益である。さらなる無作為化試験が推奨される。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02313
PMID: 39255450
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