右側結腸癌の外科的管理のためのリンパ節郭清の範囲:無作為化第III相RELARC試験。

原題
Extent of Lymphadenectomy for Surgical Management of Right-Sided Colon Cancer: The Randomized Phase III RELARC Trial.
背景:完全結腸間膜切除(CME)は右側結腸癌に対してますます使用されるようになっているが、D2郭清と比較した場合の長期的な利点、特に生存転帰に関しては不明である。

方法:この多施設無作為化試験(NCT02619942)は、ステージT2-T4aNanyM0またはTanyN+M0の右側結腸癌患者1,072人を対象とし、腹腔鏡下右結腸切除術中のCMEまたはD2郭清に割り付けた。一次アウトカムは3年無病生存率(DFS)、二次アウトカムは3年全生存率(OS)であった。

結果:995人の患者を分析した結果、3年DFS(CME 86.1%対D2 81.9%)またはOS(CME 94.7%対D2 92.6%)に有意差は認められなかった。

結論:CMEはD2郭清と比較して優れたDFSを提供せず、D2はこれらの患者に対する標準手技であるべきである。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.24.00393
PMID: 39190853

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