高齢患者における切除不能な転移性大腸癌に対する一次治療としてのフルオロピリミジン/ベバシズマブへのオキサリプラチンの追加:多施設共同無作為化非盲検第III相試験(JCOG1018)。

原題
Oxaliplatin Added to Fluoropyrimidine/Bevacizumab as Initial Therapy for Unresectable Metastatic Colorectal Cancer in Older Patients: A Multicenter, Randomized, Open-Label Phase III Trial (JCOG1018).
背景:本研究では、FP+BEVが標準治療である切除不能な転移性結腸直腸癌(MCRC)の高齢患者に対して、フルオロピリミジン(FP)とベバシズマブ(BEV)にオキサリプラチン(OX)を追加することの有効性を検討した。

方法:70〜74歳と75歳以上の患者を対象に、無増悪生存期間(PFS)に焦点を当てて、FP+BEVとFP+BEV+OXを比較する非盲検無作為化第III相試験を日本で実施した。

結果:251人の患者の中で、PFSの中央値はFP+BEVで9.4か月、FP+BEV+OXで10.0か月であり、OX群でより高い有害事象があった。

結論:OXの追加は高齢のMCRC患者に利益を示さなかったので、FP+BEVが推奨される。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02722
PMID: 39186709

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