転移性膵臓腺癌患者を対象としたFluorouarcil、Oxaliplatin、Irinotecan、およびLeucovorin(FFX)を変更したDevimistat(CPI-613)とFFXの比較:第III相AVENGER 500試験。

原題
Devimistat (CPI-613) With Modified Fluorouarcil, Oxaliplatin, Irinotecan, and Leucovorin (FFX) Versus FFX for Patients With Metastatic Adenocarcinoma of the Pancreas: The Phase III AVENGER 500 Study.
背景:転移性すい腺癌(mPC)は治療が困難であり、フルオロウラシル、オキサリプラチン、イリノテカン、ロイコボリン(FFX)が標準治療となっている。第I相試験では、デビミスタット(CPI-613)と改良FFX(mFFX)の併用が安全かつ有効であることが示唆された。

方法:AVENGERR 500試験(NCT03504423)は、未治療のmPC患者における標準FFXと比較したデビミスタット+mFFXの安全性と有効性を評価する世界的な無作為化第III相試験であった。

結果:計528人の患者が登録され、全生存期間中央値はデビミスタット+mFFX群で11.10ヵ月であったのに対し、FFX群では11.73ヵ月であった(HR 0.95)。

結論:mFFXへのデビミスタットの追加は、標準的なFFXと比較して患者の転帰を改善せず、新たな毒性シグナルは観察されなかった。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02659
PMID: 39088774

コメント

タイトルとURLをコピーしました