原題
The value and safety of adjuvant radiotherapy (ART) after radical cystectomy in locally advanced urothelial bladder cancer: A controlled randomized study.
背景:精密放射線療法の最近の進歩により、進行膀胱癌における根治的膀胱切除術後の放射線療法への関心が復活し、正常な骨盤組織への放射線障害が減少した。それにもかかわらず、この問題に関する無作為化対照研究のデータはほとんど存在しない。
方法:尿路上皮膀胱癌の131人の膀胱切除患者を、アジュバント放射線療法(ART)を受ける群と膀胱摘除術のみ(CY)を受ける群に無作為に割り付け、追跡期間中央値は42.7か月であった。
結果:3年補正後の局所領域無再発生存率(LRFS)はART群で有意に高かったが、全生存率、無イベント生存率、無遠隔転移生存率には有意差は認められなかった。ARTによる急性副作用のわずかな増加にもかかわらず、晩期毒性は同程度であった。
結論:正確な放射線技術を用いたARTは、全生存または無遠隔転移生存に影響することなく、根治的膀胱切除術後のLRFSを改善し、尿路上皮膀胱癌に対する安全で忍容性のある治療選択肢である。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.05.012
PMID: 38879088
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