原題
Assessment of residual non-rigid setup errors of clinical target volumes and their impact on dose accumulation for head and neck radiotherapy.
背景:この研究は、陽子線治療を受けている頭頚部癌(HNC)患者における残留非剛体設定誤差(dr)と臨床標的体積(CTV)の線量被覆率への影響を評価することを目的とした。
方法:研究者らは、治療用および予防用CTVにそれぞれ70 Gyおよび54.25 Gyを受けたHNC患者28人を分析した。コーンビームCTを高品質の合成CTに変換し、変形可能な画像レジストレーションを用いてCTVを伝播させた。drは、1日のCTV量の重複を公称CTと比較することによって定量化した。ダイス類似係数の誤差と差を決定し、線量被覆率と腫瘍制御確率を評価した。
結果:drとdiceの類似性係数の差は小さく、わずかな差が観察された。全患者のdrはCTV70で1.91 mm、CTV54.25で1.90 mmであった。しかし、CTV54.25の被覆率には輪状軟骨の上下で大きな差があった。輪状軟骨下の被覆率は一貫して低かったが、腫瘍制御確率はボクセル単位の最小線量と比較して累積線量で高かった。
結論:2 mmの設定不確実性は実現可能であり、この研究は、誤差決定のための自動伝播CTVの使用を実証している。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109856
PMID: 37597803
Open Access
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