原題
Cost and value of cancer medicines in a single-payer public health system in Ontario, Canada: a cross-sectional study.
オンタリオ州の医療システムにおけるがん治療薬の費用およびその臨床的ベネフィットは不明である。
方法:10年間(2012~2022年)の抗がん剤の費用を評価する横断研究。実質的な臨床的利益は、静注薬のESMO-MCBSを用いて計算された。
結果:抗がん剤への年間支出は年間15%増加し、2021~2022年の費用は17億カナダドルに達した。免疫チェックポイント阻害薬は最大のクラス費用(17%)を占めた。ほとんどの薬剤適応は実質的な臨床的ベネフィットを提供し、6ヵ月間で67%が生存を改善した。
結論:がん治療薬の費用はカナダの保健システム内で急速に上昇している。ほとんどが実質的な臨床的便益の閾値を満たしているため、保健システムの持続可能性、公平性、および質には疑問がある。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00072-X
PMID: 38547890
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