原題
Nivolumab + Tacrolimus + Prednisone ± Ipilimumab for Kidney Transplant Recipients With Advanced Cutaneous Cancers.
背景:進行性皮膚癌を有する腎移植レシピエント(KTR)は死亡率が高く、免疫抑制と同種移植片喪失のリスクのために試験から除外されることが多い。本研究では、この群に対するニボルマブ(NIVO)、タクロリムス(TACRO)、プレドニゾン(PRED)±イピリムマブ(IPI)の効果を試験した。
方法:本研究では、様々な進行皮膚癌を有する8人の成人KTR患者を評価した。患者は免疫抑制調整を受け、病気が進行した場合はNIVO単独またはNIVO+IPIのいずれかを受けた。同種移植拒絶反応は、ドナー由来の無細胞DNA(dd-cfDNA)レベルを使用して監視された。
結果:試験の主要評価項目を満たした患者はいなかった。全員が進行性疾患を経験し、1人の患者はNIVOのみを受けた後に治療に関連した同種移植片の喪失を示した。NIVO+IPIの6人の患者は混合した結果を示した。
結論:進行皮膚癌を有するほとんどのKTRにおけるTACROおよびPREDの使用は、同種移植片を保護せず、NIVO±IPI治療後の腫瘍退行に直接影響する。dd-cfDNAレベルの上昇は、血清クレアチニンが増加する前に同種移植片拒絶反応を示す可能性がある。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01497
PMID: 38252910
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