分子マーカーは甲状腺乳頭癌患者における放射性ヨウ素不応性の発症と関連している。

原題
Molecular Markers Are Associated with Onset of Radioiodine Refractoriness in Patients with Papillary Thyroid Carcinoma.
背景:放射性ヨウ素抵抗性甲状腺癌(RR-TC)は生存に悪影響を及ぼし、BRAF変異と関連している。本研究は、甲状腺癌におけるRR-TCに関連する他の遺伝子変異を同定することを目的とした。

方法:甲状腺がんの38人の患者は、甲状腺摘出術後に放射性ヨウ素イメージングとPET/CTを受けた。次世代シークエンシングを用いて分子プロファイルを評価し、RR-TCの発症を異なる遺伝子変異について比較した。

結果:RR-TCの発症の中央値は、テロメラーゼ逆転写酵素プロモーターおよび腫瘍タンパク質53に変異を有する患者では有意に早かったが、BRAF変異を有する患者ではそうではなかった。

結論:この研究は、RR-TC発症と特定の遺伝子の突然変異との間に有意な相関関係があることを発見し、これらの患者におけるより広範な診断検査の必要性を示唆している。
Journal: J Nucl Med (CiteScore 2022: 12.9)
DOI: 10.2967/jnumed.123.266044
PMID: 37884333

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