PETによるIL12/23p40の検出は炎症性腸疾患を可視化する。

原題
Detection of IL12/23p40 via PET Visualizes Inflammatory Bowel Disease.
背景:
炎症性腸疾患(IBD)は結腸直腸癌(CRC)のリスクを増大させ、現在、診断には侵襲的内視鏡検査が必要である。インターロイキン12(IL12)およびインターロイキン23(IL23)はIBDの病因に関与しており、治療標的である。本研究は、IBDにおけるIL12/23を画像化するための非侵襲的診断アプローチとして、免疫PETを検討することを目的とする。
方法:
化学的に誘導したマウス大腸炎モデルを用いて、免疫PETの可能性を検討した。Zr標識抗IL12/23p40抗体を用いてIL12/23p40を標的とし、放射性トレーサーの取り込みを測定し、競合結合試験により特異性を確認した。
結果:
デキストラン硫酸ナトリウムを投与したマウスは、血清中のIL12/23p40の増加と相関するIL12/23p40免疫PET剤の高い取り込みを示した。競合結合研究により、胃腸管におけるIL12/23p40に対する放射性トレーサーの特異性が確認された。
結論:
IL12/23p40免疫PETは、IBDの非侵襲的な画像バイオマーカーとして有望であり、IBD管理のための治療法決定の指針となる可能性がある。
DOI: 10.2967/jnumed.123.265649
Journal: J Nucl Med
URL: https://doi.org/10.2967/jnumed.123.265649
PMID: 37474270

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