転移性乳癌における内分泌療法への反応の予測における16α-(18)F-Fluoro-17β-エストラジオールを用いたエストロゲン受容体標的PET検査の意義:メタアナリシス。

原題
The Role of Estrogen Receptor-Targeted PET with 16α-(18)F-Fluoro-17β-Estradiol in Predicting Response to Endocrine Therapies in Metastatic Breast Cancer: A Metaanalysis.
背景:[F]FES PET検査/CT検査は、転移性乳癌における全身の機能的ER発現を測定する。内分泌療法(ET)反応の予測および病変間不均一性の役割は未解決のままである。

方法:ETで治療したER陽性mBCの2024年4月までの系統的レビューとメタ解析(10研究)。エンドポイントは奏効および無増悪生存期間(PFS)とし、解析にはベースラインのSUV(閾値は1.5および1.8を含む)およびFES陽性/陰性の混合病変の存在を用いた。

結果:奏効者はベースライン時のSUVが高かった(SMD 0.91)。SUV<1.5は無反応を予測した(OR 0.11)。不均一な取り込みはPFS中央値を短縮させた(比率0.25);病変レベルの不均一性:PFS 5.5対21.6ヵ月、HR 5.4。SUV≧1.8が最も予後を予測した。 結論:[F]FES PET/CTは機能的なER不均一性を明らかにし、病変レベルのFES不均一性(SUV≈1.8)はETからベネフィットを得られない患者を特定する可能性があり、個別化治療に役立つ。 Journal: J Nucl Med (CiteScore 2022: 12.9) DOI: 10.2967/jnumed.125.270763
PMID: 41344861

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