早期HER 2陽性乳癌におけるHER2DXと生存転帰:個々の患者レベルのメタアナリシス。

原題
HER2DX and survival outcomes in early-stage HER2-positive breast cancer: an individual patient-level meta-analysis.
背景:症例の15~20%を構成するHER2陽性乳癌は、HER2増幅によって引き起こされる。標的療法は転帰を改善したが、現在の方法は生物学的変動性を十分に反映しておらず、個別化された治療を最適化するものではない。HER2DXは、リスクをより適切に層別化するために開発されたゲノム検査である。

方法:HER2DXリスクスコアおよび生存アウトカムを含むステージ1~3のHER 2陽性乳癌に関する研究を用いて、系統的レビューおよび個々の患者レベルのメタ解析を実施した。

結果:レビューされた3244人の患者のうち、2518人が基準を満たした。多変量解析では、HER2DXがイベントフリー生存率と有意に関連していることが明らかになった。低リスク患者の6年生存率は93.6%であったのに対し、高リスク患者では82.9%であった。

結論:HER2DXは予後層別化を促進し、早期HER 2陽性乳癌における治療法の決定に情報を提供する。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(25)00276-1
PMID: 40675165

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