進展型小細胞肺癌に対する一次治療としてのアテゾリズマブと化学療法を併用した低線量放射線療法:多施設共同、単群、第2相試験(MATCH)の3年間の追跡調査。

原題
Low-dose radiotherapy concurrent with atezolizumab and chemotherapy as first-line treatment for extensive-stage small-cell lung cancer: 3-year follow-up of a multicenter, single-arm, phase 2 trial (MATCH).
背景:低線量放射線療法(LDRT)は小細胞肺癌(SCLC)における免疫療法効果を増強する可能性があるが、進展型SCLC(ES-SCLC)におけるその役割は不明である。

方法:この第II相試験では、治療歴のないES-SCLC患者を登録し、アテゾリズマブとLDRTを併用する4サイクルの化学療法(シスプラチン/カルボプラチンおよびエトポシド)を受けた後、アテゾリズマブによる維持療法を受けた。

結果:60人の適格な患者が参加し、87.5%の確認された客観的奏効率を示した。無増悪生存期間および全生存期間の中央値は、それぞれ6.9ヵ月および16.9ヵ月であった。3年全生存率は、腫瘍反応深度が高い場合は69.6%、低い場合は35.1%であった。

結論:アテゾリズマブと化学療法を併用した先行LDRTはES-SCLCに対して有望であり、さらなるランダム化試験が必要である。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2025.06.3872
PMID: 40609842

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