肺癌における術前補助ニボルマブと化学療法の併用による全生存期間。

原題
Overall Survival with Neoadjuvant Nivolumab plus Chemotherapy in Lung Cancer.
背景:術前ニボルマブと化学療法の併用は、切除可能な非小細胞肺がん(NSCLC)における病理学的完全奏効およびイベントフリー生存率を改善したが、全生存率のデータはなかった。

方法:この非盲検第3相試験では、ステージIB~IIIAのNSCLC患者を、ニボルマブと化学療法の併用群または化学療法単独群に無作為に割り付け、3サイクル投与した後に手術を行った。主要エンドポイントは、イベントフリー生存率および病理学的完全奏効であった。

結果:358人の患者のうち、全生存率はニボルマブと化学療法の併用を支持した(死亡のHR、0.72;P=0.048)。5年全生存率は、ニボルマブ群で65.4%であったのに対し、化学療法単独群では55.0%であった。

結論:術前ニボルマブと化学療法の併用は、切除可能なNSCLCの全生存期間を有意に改善した。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2502931
PMID: 40454642

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