原題
Randomized Phase Ib Clinical Trial of DB-020 Intratympanic Injections to Reduce High-Dose Cisplatin Ototoxicity.
背景:本研究では、耳毒性を軽減するために高用量シスプラチン化学療法を受けている患者において、中耳内注射のためのチオ硫酸塩製剤であるDB-020の安全性と有効性を評価した。
方法:このランダム化第Ib相試験では、22人の患者が、シスプラチン治療の前に3~4週間ごとに、片耳にDB-020(12%または25%)またはプラセボのいずれかを投与された。安全性、忍容性、および聴器毒性は、聴力検査によって測定された。
結果:治療の忍容性は良好で、一過性の耳痛があったが、重篤な有害事象はなかった。聴器毒性の発生率は、プラセボ(85%)と比較して、DB-020で治療した耳(12%および25%の用量でそれぞれ54.5%および22.2%)で有意に低かった。
結論:DB-020はシスプラチン関連の聴器毒性を有意に減少させ、忍容性も良好であった。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.24.00905
PMID: 40403227
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